- 日の出医療福祉グループ
日の出医療福祉グループは令和5年8月に社会福祉連携推進法人日の出医療福祉グループになりました。近隣の医療・福祉法人と社員法人・賛助会員法人という形で連携し、地域に広いネットワークを広げ「誰一人取り残さない社会」の実現を目指しています。
そんな当グループのグループ理念「HINODE PRIDE」に共感していただき、人材・資材面で協力体制を築いている賛助会員法人について連載形式で紹介してまいります。
<法人概要>
・本部所在地:〒655-0026 兵庫県神戸市垂水区陸ノ町1-2 サン&サンビル 2F (Google map)
・実施事業:外来診療事業、訪問診療事業
・ホームページ:https://kitase-clinic.net/
神戸垂水メディカルクリニック 院長
田原 早紀さん
(ご経歴)
大阪医科大学医学部医学科卒業後、兵庫医科大学・近畿中央病院に勤務。2021年に循環器の専門医資格、2023年に医学博士の学位を取得し、2024年2月に神戸メディカルクリニック院長に就任。
北瀬循環器科内科として1999年に開院し、その後2012年に法人化しました。医療法人社団 奉志会が2021年12月に事業承継し、前理事長である北瀬先生の退任の際に「神戸垂水メディカルクリニック」と院名を改め、その後は期間限定勤務の医師を迎えつつ、2024年2月に私が院長として入職いたしました。
神戸垂水クリニックのみの運営で、内科の外来診療と訪問診療を行っています。
2023年度の売上高は3億3000万円、スタッフは医師2名、看護師4名、事務4名、PA(訪問診療時のドライバー兼診療補助を行うスタッフ)3名の合計13名が働いています。
この地域で長く開院しているため、昔から来てくださっている患者さんが多いです。事業承継のタイミングで院長に就任していただいた医師が内科だったため、診療科目を「内科」に絞った経緯がありますが、私が循環器科の専門医なのもあり、循環器科も診ることができます。
また、同時期に外来の方の診療時間を縮小し、訪問診療の枠を拡大したため、外来は現在も火・木・金・土の午前中のみ開けています。
訪問診療は、神戸垂水近辺から須磨あたりまでの介護施設や個人宅を、医師・看護師または医師・PAで訪問しています。訪問診療だけの患者様数は約500名で、午前と午後の枠を設けているのですが、平均して一枠で30名ほどの患者様を診察します。多い時は40名ほどになりますが、介護施設にご入居されている患者様の場合、施設の看護師さんが変わったことやバイタルデータを事前に共有してくださるので、1施設における人数が多くてもスムーズに診察ができている状況です。
大崎さん
看護師。国立病院を20年以上、また、訪問看護ステーションを経験し、2023年2月に神戸垂水メディカルクリニックに入職。
すごく気さくですね。患者さんのお話をしっかり目を合わせて聞いたり、とてもフランクにお話されるし、優しいです。循環器科が専門ですが、ほかの科についても診てくださるし、施設へ訪問診療に行った時もにこにこお話されながらも治療についてしっかり考えられてて、それを患者様やご家族に分かりやすいようにお話されます。コミュニケーション力が高くて、しかも頭が切れる方だと思います。
初めて会った場合は「若いし大丈夫だろうか」と感じられる方もいるかもしれませんが、先生と話をするうちに患者様やご家族も安心した表情になられます。
田原先生と田中先生という2名の医師がいらっしゃいますが、どちらも気さくで相談や情報共有がしやすく、看護師と医師がとてもいい関係です。看護師さんもベテランで、それぞれ得意分野をお持ちだったり。雰囲気が良く、チームワークもばっちりですね。
訪問先の患者様から「先生が明るいし看護師さんも明るいし、やさしいし、ありがたいです!」と声を掛けてもらったりします。
オープン時から訪問診療を行わせていただいている近隣の有料老人ホーム様の場合ですが、相談の電話がよくかかってきますし、「あと何人まで診てもらえますか?(^^)」といつも訊かれるなど、頼りにしていただいているのを感じます。
外来も徐々に新規の患者様が増えつつあり、クリニック内が明るくなったように感じますね。
訪問診療において連携体制を取っています。
姫路メディカルクリニック・大西メディカルクリニック・西神戸ホームケアクリニック・神戸垂水メディカルクリニック・たろうメディカルクリニック・尼崎ホームケアクリニック・緑地公園メディカルクリニックの7院で、兵庫県の姫路~大阪府の北部あたりまでをカバーする訪問診療ネットワークを繋いでいます。
半期に一回、当院の田中先生が主導して神戸垂水メディカルクリニック主催の地域医療に関する勉強会も開催しています。奉志会グループの在宅診療チームはもちろんですが、垂水地区のクリニックの医師やスタッフ、病院の地域連携室、訪問看護ステーションの看護師さんなどにもお声がけし、毎回150名から多い時は200名も参加いただく場合もあります。
奉志会による事業承継直後は、訪問診療に全振りするという方針も立っていたそうなのですが、人材がそろい、徐々に外来へのニーズが増えてきましたので最近は「外来も充実させて、患者さんに来てもらえるようにしよう」という方針になりました。そのため10月から内観も患者様にとって安心していただきやすい空間へリフォームを行う予定にしています。
そのためにも今の神戸垂水メディカルクリニックらしい理念を考え、スタッフで共有し、同じ方向を向いて成長していきたいと思います。
神戸垂水メディカルクリニックでは現在スタッフを募集しています。地域の中で根付いてきた当院ですので、病院だけではなく介護施設や訪問看護など、様々な知識と経験を持ったスタッフがそれを活かして活躍してくれています。
柔軟な発想で患者様と地域に寄り添って働きたいという方、当院にご関心があればご応募ください。
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座談会のような形でお話を聞いている中でも、爆笑がおきたり、絶え間なくお話が広がったりと、神戸垂水メディカルクリニックの雰囲気の良さを感じさせていただきました。しかしひとたび患者様からの連絡が入ると、瞬時に表情が切り替わり、真剣な様子で向き合われているのを目の当たりにし尊敬の気持ちを覚えました。
優れたチームワークで地域医療を支えている神戸垂水メディカルクリニックの今後を楽しみにしています。