- かすみがおか虹こども園
春に芽を出したウマノスズクサが大きく育ち、フェンスにいっぱいになると、ジャコウアゲハが卵を産みにやってきます。
毎年の事なので、子どもたちは、よく知っています。
「くろいちょうのあかちゃん、おったで~」
優しく触れるコツも知っています。
オシロイバナもこぼれ種からたくさん咲きます。
「かわいいでしょ!」
3歳児のテラスに置いた、ウマノスズクサの植木鉢。
幼虫がサナギになり、何日もたったある日。サナギが真っ黒になりました!
ふと見ると・・・あ!生まれてる!
子どもたちは気づくかな?
すぐに気づいて、大騒ぎ。
「みんな~ちょうのあかちゃんおるよ~!」
一緒に隣で見ていても、「せんせーみてみてみて!」
「あかちゃんうまれた!せんせーみて~!」
驚き、喜び、不思議・・・何でも先生や友だちと、気持ちを分け合いたいのですね。
むし博士が登園してきました!
羽が乾いて、ピーンてなったら飛ぶからね。
「がんばれー」
「あっ!ほら!ぴーんてなってきた!」
「このなか(サナギの抜け殻)からでてきたんやで」
みんなも、再び興味津々。
「まだとばないね」
すこしすると、上に上に上り始めました。
そして、園庭へと飛び立っていきました。
サナギの抜け殻が園内にはたくさんあります。
今年もたくさんのジャコウアゲハが命を繋いでいく姿を、子どもたちと見続けることができました。
子どもたちは小さな生き物を、わしづかみにするところから、成長につれ、少しづつですが大切に触るということを学んでいきます。
幼虫がサナギになり、蝶になることを見守り、心待ちにすることで、生まれた喜びを味わいます。
だんごむし、チョウチョ、バッタ、コウロギ、トンボ、メダカ、カマキリ、トカゲ、かえる・・・。
園庭に生き物は、たくさんいます。
「命を大切に」する事を、園庭が教えてくれています。