【賛助会員法人紹介】社会福祉法人恕心福祉会 - 日の出医療福祉グループ
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【賛助会員法人紹介】社会福祉法人恕心福祉会

日の出医療福祉グループは令和5年8月に社会福祉連携推進法人日の出医療福祉グループになりました。近隣の医療・福祉法人と社員法人・賛助会員法人という形で連携し、地域に広いネットワークを広げ「誰一人取り残さない社会」の実現を目指しています。

そんな当グループのグループ理念「HINODE PRIDE」に共感していただき、人材・資材面で協力体制を築いている賛助会員法人について連載形式で紹介してまいります。

第4弾 社会福祉法人恕心福祉会(じょしんふくしかい)

<法人概要>
・本部所在地:〒675-0057 兵庫県加古川市東神吉町神吉字北山1844番5 (Google map
・実施事業:特別養護老人ホーム・デイサービス・ショートステイ・居宅介護支援・有料老人ホーム・看護小規模多機能型居宅介護
・ホームページ:https://kakogawa-sakuraen.com

お話を伺った相手


加古川さくら園 施設長
大西 裕人さん

(ご経歴)
福祉系大学を卒業後、複数の社会福祉法人・医療法人で施設の立ち上げや運営立て直しの経験を積み、2019年11月に日の出医療福祉グループに入職。サンホーム神戸西(社会福祉法人 神戸日の出会)の施設長に就任後、2023年8月に加古川さくら園(社会福祉法人 恕心福祉会)の施設長に就任。

本日はよろしくお願いいたします。
まず、社会福祉法人恕心福祉会について教えてください。

恕心福祉会は2010年2月1日設立されました。
1つの建物内に特別養護老人ホーム・ショートステイ・デイサービス・訪問介護事業所があり、約70名の職員が勤務しています。
2023年8月に、前法人から日の出医療福祉グループに事業運営が譲渡されて、賛助会員法人となりました。賛助会員の中では一番新しい法人です。

賛助会員法人になった経緯は?

恕心福祉会は以前、医療法人が運営する社会福祉法人だったのですが、コロナ禍における業績不振で運営が難しくなり事業の譲渡先を探していたところ、日の出医療福祉グループに話が届き、今の形につながったようになります。
賛助会員法人になってから約9か月経ち、様々な取り組みを職員の皆さんと実践した結果、2023年度の決算予想としては譲渡前の数字よりも半分くらいのマイナス値まで回復させた状況です。大きな成果としては特別養護老人ホームの稼働率を99%まで回復させたことが挙げられます。

次の課題はデイサービスの運営です。
稼働率が平均40%以下といったところなので、改善していかなければいけません。
僕自身は、デイサービスは一番進化する福祉サービスだと思っています。昔と違って今は療法士がいて、個別機能訓練して、個別のレクリエーションをして「当たり前」という時代なので、恕心福祉会が今の世代の方に合わせていけるかがカギだと思っています。よそと差別化して、選んでもらえるサービスが提供できるようになりたいです。

サービスの提供はもちろんですが、知ってもらうための広報や営業活動も大切だと思っています。そのためにHPやパンフレットを日の出医療福祉グループ統括本部内のICT推進部に依頼して制作してもらったのですが、評判いいです。温かみのある感じに切り替わりましたねと、他のケアマネジャーさんからもお言葉をいただいています。

法人の母体が変わるにあたって、職員のリアクションはどうでしたか?

大きい福祉グループに入ることによって、ルールが厳しくなるだろうと職員間には伝わっていたようです。もともとこの施設は施設単体で高齢者福祉事業を運営をしていたので、いろいろなところがルール化されておらず、法人の中で相談しながら、どこをどう線引きしていくかを進めています。

でも、お話を聞いてみると、職員さんたちはある意味これまで施設内の慣習に縛られていたところもあったようです。「こうしたいけどできない」と諦めていた方が結構多くいらっしゃったので、介護職としての想いをもっと施設で生かしてほしいと伝えています。この半年でいろんなことを導入しましたけど、「ついていけない」や「できない」と口にする方は少ないです。

そのため次に、「人事考課」を導入していこうとしています。
これまでそういったものは一切なかったようですが、職員が自分の仕事を胸を張ってできるように、人事考課という評価を行いたいと思っています。
これも、評価されることを「嫌だな」と感じる人もいれば、「仕事を認めてもらえるんだ」とプラスにとらえる方も多いのでよかったと思っています。

どんな職員が働いているか教えてください。

年齢としては30~40代がメインですね。
僕たちが入る前の恕心福祉会は、コロナ過でも採用活動を止めて赤字を減らそうという動きは取らなかったんですね。
現場のことを考えて採用をしっかりとしてくれていたおかげで、今のサービスを提供する人材は揃っているのですが、プラスアルファなケアをしようと思ったら、その分人を足さないといけないと思います。職員も心の余裕なくいいことをしようとするのは難しいと思うので、ゆとりを持ってもらうために求人を出しているような状況ですね。

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職員の教育にはどのように取り組んでいますか?

新しく入職される方には、新人職員研修カリキュラムを組んでいます。入職してもらった初日のうち、半日は座学に割き、法人理念と運営規定、グループ理念をすべて説明させてもらってます。また、恕心福祉会が今困っていること、やっていきたいこと、必要なことを直接伝えて、「一緒に変えていきましょう」と。こうすることで早期の離職防止につながると考えています。
今後はさらに、神戸日の出会で行っていた療法士による身体介助の研修をできるようになりたいですね。

それと、委員会と研修の紐づけに取り組んでいます。
実践的な内部研修を増やそうと、職員が恕心福祉会に対し課題に感じていることを上げてもらって、それに対応した委員会をたくさん立ち上げました。これからは、言われたことをこなすのではなく、自分たちで考えたケアを提供することで成長していきましょうということを職員さんに伝えています。

その根幹にあるのは、どういった運営方針でしょうか?

「利用者様本位の介護支援をしよう」という想いですね。
恕心福祉会の法人理念は「忠恕(ちゅうじょ)」、人を思いやる心という意味で、日の出医療福祉グループのグループ理念に通じるところがあります。これまでは業務を回すことに必死で、業務主体のケアになっていたと思っています。だから業務主体じゃなく、良い理念に沿った思いやりのあるケアをできるように、改めて職員にはその想いを伝えているところです。

日の出医療福祉グループのグループ理念が「お客様のよろこび 働く人のよろこび 地域のよろこび」というものですが、お客様のよろこびをまずは重視しようとしています。利用者様本位の介護ケアをして喜んでいただくと、職員の満足感にもつなげられると思うので、大事にしたいと思います。
そして今後は地域の人々との距離を縮めて、地域のよろこびも叶えていけたらと思っています。

今後、やりたいことはほかにありますか?

ユニットリーダー育成研修を受け入れ施設に兵庫県下で初めてなれたらと思っています。
ユニット型特別養護老人ホームを運営するのであれば、リーダー研修を受けている人員を配置しないといけないという規定があるんですけど、兵庫県には研修を受けられる施設がないので、奈良県とか他県に研修を受けに行かないといけません。
それを担う施設になりたいですね。

恕心福祉会もユニット型特別養護老人ホームを運営しているのですが、ユニット型とは在宅でしていた生活を続けられるよう入居者で少人数のグループを作って、自由度の高いケアを提供するというものです。心地よく入居者様に過ごしていただくために、全力で法人が寄り添っていきたいと思います。

ありがとうございました、最後に一言お願いします。

社会福祉法人恕心福祉会は、これから新しい形に変わっていこうとする法人です。
興味を持たれた方はHPでぜひ当法人について見ていただければと思います!

恕心福祉会HPはこちら
※HP内の写真はすべて大西施設長が撮影したものだそうです。

大西施設長はこれまで、「あれをしよう」「こうしては」と活発に案を出すアイディアマンとして様々な法人の事業所立て直しに取り組んでこられたそうです。恕心福祉会ではすでに、職員へのヒアリングを重ねながら、利用者様主体のサービスが提供できるよう、勤務体系の見直しや規定の変更を実現されたとのことでした。
あたたかな桜の色合いの建物、加古川さくら園にご興味のある方はぜひお気軽にお問い合わせください。

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